朝晩がひんやり涼しくなり、そろそろ衣替えの季節。整理収納アドバイザーに、洋服の収納のコツを聞きました。
◆衣替え「まだしてないです」
長く続いた残暑も一段落。これから気温の変化に合わせて、服装の調整が必要になってきます。衣替えはしましたか? 街頭では――。
「まだしてないです。ちょっと上着がないと寒いとなったら、替えるかな」「ちょっとずつ……ですかね。今日は、今季初めて長ズボンをはきました」「朝晩涼しくなったので、そろそろしようかなと思っていますけど、まだ日中は暑いので」
◆「秋の衣替え前線」気象情報会社が提供
そもそも衣替えは、いつごろ行えばよいのでしょうか。『最低気温18度で、約6割の人が半そでから長そでに移行する』というデータを元に、民間気象情報会社ウェザーニューズが作成しているのが「秋の衣替え前線」です。長そでの出番が増える、衣替えにおすすめのタイミングが、九州の多くで10月11日となっています。
ウェザーニューズ 広報 中村好江さん「気温は平年と比べると高いながらも、10月に入ってだんだんと下がってきていて、秋らしくなってきますので、徐々に長そで・上着の出番が増えてくるかな、と思います」
◆最初のコツ「夏服を仕分ける」
秋の衣替えのタイミングは、今。衣替えのコツを聞きました。
整理収納アドバイザー Nagisaさん「急に寒くなって、秋冬物と夏服を入れ替えるだけになっている方も多いと思いますが、この衣替えの時こそ“収納”を見直すチャンスです」
Nagisaさんの自宅で、実際に子供の衣替えをしながら、収納のポイントを教えてもらいました。
Nagisaさん「今回の夏に着た服を仕分けすることが大切です」
【衣替えのコツ(1)夏服を仕分ける】
・明らかにサイズアウトしている子供服
・汚れや首の部分が傷んだもの
Nagisaさん「次のシーズンに着ることができないものを、分けていきます。夏の記憶が新しいうちに仕分けすることで、判断がしやすいです」
◆2つめのコツ「浅い収納ケース」
収納するケースにもポイントがあります。
Nagisaさん「仕分けして保管する洋服を深い収納ケースに入れると、衣類を積み重ねてしまって、洋服がどこに入っているか分からなくなります。できるだけ浅い収納ケースに」
【衣替えのコツ(2)浅い収納ケース】
・たたんだ服を立てて収納し、中身を見やすくする
Nagisaさん「来シーズン洋服を出した時に、何が入っていたのか一目で分かります」
◆3つめのコツ「収納場所を考える」
寒暖差の激しいこのシーズンには、こんな収納も。
Nagisaさん「暑くなったり寒くなったり、まだ気温の変化が激しいので、引き出しの中の“位置”で、収納場所を考えるのも1つの方法です」
【衣替えのコツ(3)引き出しの中】
・手前は「出し入れしやすいので、長そでを」
・奥には「まだ着るかもしれない半そでを」
一気に衣替えをせずに、引き出しの中の“位置”を変えるわけです。
◆4つめのコツ「クローゼット」
クローゼットの収納にもポイントがあります。“収納のゴールデンゾーン”と呼ばれる「目線より低い場所」に、よく使うものを配置すること。「使う頻度に合わせて、収納する位置を変えることが大切」ということです。
【衣替えのコツ(4)クローゼットの中】
・「目線から下」(収納のゴールデンゾーン)によく使うもの
・「目線より上」にシーズン外のもの
「衣替えは面倒くさいと思われがちですが、ちょっとしたコツを覚えることで来シーズンがすごく楽になります。ぜひチャレンジしてください!」