夏を前に今からやっておいたほうが良いとされるのがエアコンの掃除です。
放置しておくとカビやハウスダストが舞う原因になるほか、省エネ性能にも影響が出ると言います。
家庭で出来る掃除のコツを取材しました。
4月下旬に入り気温がぐっと上がり、季節外れの暑さとなった福島県内。
暑い日やジメジメとした梅雨が近づくにつれて、使う機会が増えてくるのがエアコンです。
ところが、そのエアコン!使う前にやっておかなければならないことがあるんです。
■鎌田有真記者リポート
「暑くなるにつれて家庭で欠かせないがエアコン。エアコンの掃除はこの時期にするのがベストだそうです。」
清掃業務などを行うダスキンによると、掃除をしないままエアコンを使うと、前のシーズンから溜まったほこりやカビなどが、使い始めと同時にどっ!と出てきてしまうというのです。
そのため、本格的にエアコンを使う前のこの時期に、掃除をするのが良いとされています。
ダスキンでも今の時期は、掃除の依頼が増える傾向あります。
実際、どのくらいエアコンが汚れているのか…。
ダスキンの協力で検証してみます。
掃除をするのは、4人暮らしの一般家庭のエアコンです。
まずは、パーツを分解して空気の通り道となるフィルターの汚れを確認します。
■ダスキン 大槻圭佑さん
「ダストボックスという、お掃除機能がついているものは、ほこりだけがたまるんですけど、これだけ溜まっているので、結構汚れは溜まっている方なのかなと。」
3年以上、掃除をしていなかったというエアコン。
フィルターは、ほこりで目詰まり!
こうなると気になるのがエアコン本体の汚れです。特殊な溶剤を使って高圧洗浄します。
すると…
黒い汚れを含んだ水が流れてきました。
■ダスキン 大槻圭佑さん
「風が出てくる風向口は、見た目では汚れが見えなかったので、中身はきれいかなと思っていたが、思いのほか黒いカビやほこりが取れている印象。」
ただ、一般の家庭でここまで大がかりな掃除をするのには、ちょっと無理があります。
そこで家庭でもできる手入れが、フィルターやダストボックスなどの掃除です。
エアコンの説明書にもその方法が載っています。
■ダスキン 大槻圭佑さん
「フィルターの上にほこりがのっているので、まず裏側から水をかけるとホコリがより落ちる。」
フィルターの掃除は裏面から水洗いが基本です。
汚れがひどい場合は、中性洗剤や使い古した歯ブラシで掃除するのが効果的です。
実はこのフィルターの汚れ。
空気だけではなく、省エネ性能にも影響します。
国の調べでは、フィルターが目詰まりしているエアコンと、掃除したエアコンを比べると、年間でおよそ990円!電気代に差が出るそう。
■ダスキン 大槻圭佑さん
「使用頻度にもよるが、最低でも2週間に1回くらいは。特にシーズンの最中については、フィルターやダストボックスについては清掃して頂ければ、中をきれいに維持ができる。」
また、エアコンを使い終わったあと、30分ほど送風にして内部を乾燥させることも大切です。これでカビの繁殖が防げるといいます。
■ダスキン 大槻圭佑さん
「見た目はきれいでも、中にはカビやほこり、ハウスダストが入っているので、それを空気として循環するので、お客さんによってはアレルギーであったり、ぜんそくであったりに影響するので。清掃は大切になる。」